ここに h:直立壁前面における水深(m) hb:直立堂前面から沖側へ有義波高の5倍だけ離れた地点での水深(m) d:根固め工又はマウンド被覆工天端のいずれか小さい方の水深(?) ω0:海水単位体積重量(1025kgf/m3) HD:設計計算に用いる波高(m) L:水深hにおける設計計算に用いる波長(m) である。 空気室の場合は空気室内部にも海水が侵入し、内部から空気室前面壁に対して同程度の圧力がかかるため、実際に作用する波力はかなり小さくなると思われる。 (イ)堤防の法線方向に作用する力:Fw 堤防の法線方向に作用する力は、波力が空気室の片側に作用したとして計算を行う。また、進行波による波力と、上記の港湾の施設の技術上の基準・解説で定められた波力とを比較し、大きい方の波力が作用するとして計算を行う。 進行波により水中の物体に作用する水平波力は、モリソンの式により を作用する部分、すなわち空気室淡水部長dcから空気室高さh0まで積分して求める。この値をFw1とすると、速度ポテンシャルに微小振幅波理論を用いて となる。ここに 008-4.gif である。ρは海水密度(104.5kg/m3)であり、Cdは抗力係数(=1.0)、Gmは質量係数(=2.0)、Uは水平方向水粒子速度、kは波数(=2π/L)、ωは角速度(=2π/T)、Tは周期、aは振幅である。 Fw1が最大となるθはdF/dθ=0よりA1<20であるならばcosθ=−Al/2A0であるが、A1≧2A0のときはθ=πである。 他方、港湾の施設の技術上の基準・解説で定められた波力について、空気室高さでの圧力をP3、空気室没水部長dcでの圧力をP4とすると
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